【青森】「ブサかわ」わさお、毛が戻り始める 飼い主退院で「元気に」
「ブサかわ」(不細工だけどかわいい)と評判を呼び、映画にもなった青森県鰺ケ沢町の秋田犬わさお(雄、推定6歳) が体調を回復した。
わさおは飼い主の菊谷節子さん(69)が病気で一時入院したことによるストレスで毛が抜け、やせ細ったような顔にな っていたが、9日30日に秋田県北秋田市の大館能代空港で行われたイベントに参加し、トレードマークのふさふさの毛で、 菊谷さんとともに元気な姿を見せた=写真(全日空提供)。
菊谷さんは「もともと捨て犬だったので、私がいなくなってまた捨てられたと思ったのかもしれません。9月ごろから毛 も戻り始め、おかげさまで元気になりました」と喜んでいる。
これわかる。
自分も犬飼ってた時に、仕事の都合で1晩家を空けたとき、一晩中鳴いてたそうです。
近所の人には予め言って有ったのでクレームは無かったのですが、帰ってすぐ散歩に行ったんですが、「グニュウウーワン」と人の顔見ながら文句垂れてました。
後にも先にもこれ1回きりでした。
1909年に訪日したタタール人 当時の日本の文化的成熟度絶賛
【書評】『イスラーム原典叢書 ジャポンヤ イブラヒムの明治日本探訪記』アブデュルレシト・イブラヒム著/小松香織、小松久男訳/岩波書店/9870円
【評者】山内昌之(明治大学特任教授)
ロシア国内にはタタール人という文化的成熟度の高いムスリム民族が住んでいる。この人びとの祖先には、ロシア革命後に日本に亡命し活躍した人も多い。すでに日露戦争の終結後、1909年に日本を訪れて旅行滞在記を書いたイブラヒムは、世界のイスラム教徒に日本をありのままに愛情をもって紹介したタタール人である。
イブラヒムの描く日本は清潔そのものであり、日本人は職業や身分に関係なく新聞や本を読む。「なんと立派な人間性よ!」と感嘆させた日本の美風は、人々が何かを手伝うのにもチップを要求せず、街頭の公衆電話や郵便ポストで市民生活の利便性を図る点にも顕れているという。貴族社会のロシア帝国では考えられないことだった。
来日したイブラヒムの目的は、ロシアのムスリム諸民族を解放するために日本の協力を得ることであった。日本では伊藤博文や大隈重信や犬養毅などと交誼を結び、軍人や学者や右翼運動家など幅広い人士と親しくなった。日本人の低い身長、家族全員で出かける芝居見物、10分もかけて茶を入れる作法、静かに読書に没頭する大学図書館の様子などが詳しく描かれている。
また、日本人は身分の低い者まで日本の将来を政治や経済の観点から考えるが、宗教に熱心でないと看破している。それでも、良心の自由が完全に浸透しているので、イスラムが広がる可能性もあると期待するのだ。
頭山満や内田良平などの大アジア主義者がイブラヒムと親交を深めたのは、イスラムの最高権威カリフのいるオスマン帝国との接近の道を探り、アジア同盟の実現を図るためであった。イブラヒムの目から眺めた明治日本の風景や、日本人の素朴かつ真摯な性格は、西欧人の日本観察とも異なる角度から描かれている。
イスラム教徒の近代日本観を知ることのできる本書は、史料的価値が高いだけでなく、読むだけでも楽しい。定価はやや高くても、読者は原典を耽読する知的興奮に満足するに違いない。
こう言う資料って大事ですよね。
最近は色々歴史の捏造や歪曲が世の中を闊歩してますが、当時の事を知るうえで貴重な資料ですね。
ちなみに1900年ごろの日本の識字率は、世界では考えられないくらい高かったそうです。